教育特色 - 教育内容|片山学園初等科

教育特色

毎日着実に力をつける、
モジュール学習

モジュール学習とは、10~15分という短い時間を1単位とした学習です。片山学園初等科では朝に音読を行い、昼にはモジュールタイムとして3種のモジュール学習を行います。さまざまな学習を短い時間の中で繰り返し行うことで、基礎的な内容はあきることなく、思考を必要とする内容もゲーム感覚で身につけることができます。モジュール学習によって全児童の平均知能指数が10%上昇した事例もあり、高い効果が期待できます。

朝の会のあとに行う朝の音読。「読む」「聞く」といったインプットと「話す」といったアウトプットを繰り返し行う高度な知的活動です。題材として古典や名文を用い、日本語の美しさにふれながら、リズムとスピード、適切な発声で、子供たちの頭にエンジンをかけます。

100マス計算などを中心とした単純な計算問題に、時間を計って取り組み、基礎計算力の習得と同時に「集中力」「粘り強さ」を養います。また毎日記録をつけ、昨日の自分を上回ることで得られる達成感も大切な要素。学力そのものよりは「学力が上がる仕組みづくり」として機能します。

タブレットアプリ「Think! Think!(シンクシンク)」を使い、思考センスを養います。イメージ力が鍵を握る思考センス養成には、デジタル教材の強みが最大限に活かされます。1回3分の問題×3ラウンドという構成で、短時間で集中でき、そして何よりも「楽しい!」。まるで遊びのようにワクワクしながら取り組める教材なので、教育効果もぐっと高まります。 *Think! Think!(シンクシンク)は、
株式会社ワンダーファイが提供する思考力教材アプリです。

アプリやCD、DVDを使って1日10~15分間、英語の授業で学習した内容に繰り返しふれ、既習表現の定着をはかります。また、学年の段階別に英語電子書籍「Raz-Plus」を使用した英語多読にも挑戦していきます。集中して読書に取り組むことで、語彙・表現のインプットを緩やかに進め、母語習得と同じように英語習得を可能にしていきます。

計算・思考力・英語のモジュールタイムは週に1回お休みとなり、代わりに運動モジュールを行います。タイム走や機械運動、球技などの種目にとどまらずおにごっこなどのゲームも取り入れて楽しく効果的に体を動かしています。異学年合同の縦割り班での活動を積極的に取り入れ、社会性や協調性を養う場ともなっています。

未来の必須科目、
ICT(Information and Communication Technology)

子どもたちは、より一層情報化が進む社会を生きていきます。デジタルネイティブと呼ばれる彼らにとってICTを安全かつ効果的に扱う技能は、当然身につけなければならないスキルです。片山学園初等科では1年生から1人1台のタブレットPCを利用できる環境を整えます。また、全普通教室と一部の特別教室にプロジェクターを配備。デジタル教科書なども積極的に導入し、日常的に、当たり前にICTを活用していきます。情報モラル、メディアリテラシーの教育も充実させ、子どもたちが正しく効果的にICT活用スキルを身につけられるよう指導します。

教科を横断した思考を学ぶ。
PGP(Puzzle・Game・Programming)タイム

「何を知っているか」ではなく「何ができるか」。「コンテンツベース」から「コンピテンシーベース」へ。教育の目的が変化しています。片山学園初等科は、教科を超えたすべての学習の基盤として、言語能力や情報活用能力、問題発見・解決能力などを育んでいきます。片山学園独自のPGPタイムはこの考え方にもとづく、さまざまな教科を横断する総合講座です。

意欲や忍耐力、創造性、粘り強さ、やり抜く力など、近年注目を集める「非認知能力」。この能力を鍛えるために、パズルは最適な教材です。またパズルでは、筋道を立て段階的に判断していく「論理的思考」の基礎も体験できます。パズルに取り組む子どもたちは真剣そのもの。あてずっぽうや曖昧な推測では解けない厳密さ、解けたときの快感が、高い教育効果をもたらしてくれるでしょう。身につけるのが早ければ早いほど磨かれていく「非認知能力」と「論理的思考力」。しっかりとしたベースを築き、中学以降の学力の伸び方を格段にアップさせます。

将棋、百人一首、トランプなどのゲームを取り入れた授業には、パズルと同様に「論理的思考力」や「非認知能力」の獲得を目標とする一方で、人間性や社会性を育むというねらいもあります。必ず勝敗を伴うゲームで、子どもたちは勝つ喜びや負ける悔しさを噛みしめます。嬉しければ次も勝てるように、悔しければ次こそ勝てるように。自ら考え、あるいは教えを乞い、知識を仕入れ、今日より強い自分を目指すことは貴重な体験です。公平・平等なルールのもとで正々堂々と勝負し、勝者に惜しみない賞賛を送り、敗者を思いやることは、人格教育にもつながります。

プログラミング教育のねらいは、コーディング技術ではなく「プログラミング的思考力」の育成です。「抽象化」「理解・分解」「順序立て」「分析」「一般化」などのスキルを駆使して課題を解決する力は、今後の社会で必須となる能力です。また、情報技術が進化する中、子どもたちには受け身でその恩恵を享受するだけでなく、目的達成のために役立てることが求められていきます。片山学園初等科ではビジュアルプログラミングアプリやWEBサービス、ロボットなどを活用し、子どもたちの興味を引き出しながら楽しくプログラミングを学びます。